はじめに：Windowsコマンドプロンプトの基本
Windowsオペレーティングシステムでは、コマンドプロンプト（CMD）を使用してさまざまな操作を実行できます。コマンドプロンプトは、ユーザーがコンピューターと対話し、システムの設定やトラブルシューティングを行うための強力なツールです。この記事では、Windowsのコマンドプロンプトで使用されるトップ10のコマンドと、それらがどのように機能するかを説明します。
1. dir コマンド: ディレクトリの内容を表示
dirコマンドは、指定したディレクトリ内のファイルとフォルダのリストを表示するために使用されます。このコマンドを使えば、現在のディレクトリにあるすべてのファイルとフォルダの詳細な情報を簡単に取得できます。
例えば、コマンドプロンプトで次のように入力します：
dirこれにより、現在のディレクトリ内に存在するすべてのアイテムのリストが表示されます。
2. cd コマンド: ディレクトリの変更
cdコマンドは、指定したディレクトリに移動するためのコマンドです。システム内で異なるディレクトリに移動したい場合に使用します。
たとえば、ドキュメントフォルダに移動したい場合、次のように入力します：
cd C:\Users\Username\Documents3. mkdir コマンド: 新しいディレクトリを作成
mkdir（または md）コマンドは、新しいディレクトリを作成するために使用されます。新しいフォルダを作成したいときに便利なコマンドです。
新しいフォルダを作成するには、以下のように入力します：
mkdir NewFolderこれで「NewFolder」という名前の新しいディレクトリが作成されます。
4. copy コマンド: ファイルのコピー
copyコマンドは、指定したファイルを別の場所にコピーするために使用されます。例えば、ファイルを別のディレクトリに移動する場合に使用できます。
ファイルをコピーするには、次のように入力します：
copy C:\path\to\file.txt D:\path\to\destination5. del コマンド: ファイルの削除
delコマンドは、指定したファイルを削除するためのコマンドです。このコマンドを使用することで、不要なファイルを削除できます。
ファイルを削除するには、次のように入力します：
del C:\path\to\file.txt6. ping コマンド: ネットワーク接続のテスト
pingコマンドは、指定したIPアドレスやドメイン名へのネットワーク接続をテストするために使用されます。このコマンドを使うと、インターネット接続が正常かどうかを確認できます。
例えば、Googleのサーバーへの接続をテストするには、次のように入力します：
ping google.com7. ipconfig コマンド: IPアドレスの確認
ipconfigコマンドは、コンピューターのネットワーク設定に関する情報を表示します。特に、IPアドレスを確認するために使用されます。
コマンドを実行すると、IPアドレス、サブネットマスク、デフォルトゲートウェイなどの情報が表示されます：
ipconfig8. tasklist コマンド: 実行中のプロセスのリスト
tasklistコマンドは、コンピュータ上で実行中のすべてのプロセスのリストを表示します。システムのパフォーマンスを監視したり、問題を特定したりする際に役立ちます。
コマンドは次のように実行します：
tasklist9. shutdown コマンド: コンピュータのシャットダウン
shutdownコマンドは、コンピュータをシャットダウンまたは再起動するために使用されます。指定した時間後にシャットダウンを開始したり、再起動を実行したりすることができます。
コンピュータを今すぐシャットダウンするには、次のように入力します：
shutdown /s /f10. systeminfo コマンド: システム情報の確認
systeminfoコマンドは、コンピュータの詳細なシステム情報を表示します。これには、OSのバージョン、メモリ、ネットワーク設定、インストールされているソフトウェアなどが含まれます。
コマンドは次のように入力します：
systeminfoまとめ：Windowsコマンドプロンプトの力を最大限に活用する
これらのコマンドを使用することで、Windowsシステムの管理やトラブルシューティングを効率的に行うことができます。コマンドプロンプトは、初心者でも学びやすく、非常に強力なツールです。今回紹介したコマンドを活用し、Windowsの操作をさらに便利にしましょう。
